周辺環境との一体的保存の必要性

 
 教会単体としてではなく、司教館や司祭館など関連施設や参道、階段、石垣、墓地、植栽、緑地等も含む敷地全体としての保存を考えることが重要です。


 海や山等の自然景観のみならず、教会周辺の人々と自然が共同で作ってきた文化的景観、具体的には民家、農地、緑地等の緩衝地帯(バッファーゾーン)も含めた立体的景観の保全に取り組むことが、世界遺産の登録上もとても重要です。


 このため、地域住民の方々の十分な理解が前提となりますが、都市計画、公園、森林・農地保全等の法制度の活用や、地方独自の環境保全条例の制定も今後の課題です。


 2000年に登録された「琉球王国のグスク及び関連遺産群」も、沖縄県が中心になって、緩衝地帯の設定のため地元調整に多大な努力をしています。