観光との調和

 教会と教会周辺の環境は、都市部において多忙な日常を送っている現代人が、信仰の有る無しに関わらず、「心のバランスを取りもどし癒す空間」としての貴重な魅力と価値を有しており、観光資源として地域活性化の起爆剤となる可能性も秘めています。


 教会建築群を世界遺産に登録することは、必然的に外部からの交流人口に大きく門戸をひらくことになり、観光とどう折り合いをつけるかが大きな課題となります。観光と教会群保存は、ともすれば相矛盾する側面も有していますが、両者ができるだけ調和するような慎重な配慮が必要になります。


 また、観光のための道路、駐車場整備、売店の進出等が、かえって景観上の阻害要因となったり、文化財や環境の破壊となりうることにも十分留意することが必要です。